著:長沼伸一郎 物理数学の直感的方法ー理工系で学ぶ数学「難所突破」の特効薬ー
大学では地球物理、大学院では飛行力学や最適化などをやっているが、どうにも数学が苦手なので読んでみた。大学数学は、字面だけ追って暗記していた感満載なので、そっから脱却するためには、イメージを作らないとダメ、という動機で手に取ってみた。
タイトル通り、大学で登場する数学を直感的に理解するための内容だった。全微分のイメージなど基礎的な所からスタートし、行列式と固有値、ベクトル解析、解析理学などなど盛りだくさん。
個人的に理解の助けになったと思うのが、ベクトルのrotと電磁気学、の章。なぜ、マクスウェル方程式で、直行する磁場と電場がrotを用いて表現されるのか、本書の説明でようやく腑に落ちた気がする。
反対に、読んでも内容が理解できなかった個所は、ε-δ論法と位相空間や複素関数・複素積分の章だった。なぜなら、今までやったことが無いから。この本の一番良い使い方として、「まず普通の教科書に一旦、目を通して、わからなかったら本書を読み、(p.13)」と著者も言っているので、それに従って、またこの本に再チャレンジしたときにより深い理解ができそうな気がしている。